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12月 24th, 2014

毛利敬親 そうせい侯と呼ばれた名君

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軍師菅兵衛も終了しちゃいました。

出演者の皆様一年間お疲れ様でした。

来年は真田信繁だと思ってたら、再来年だったか……

来年は『花燃ゆ』という幕末が舞台の物語ですね。

主人公は 杉 文(井上真央)という、長州藩の下級武士の娘で、

幕末維新に大きな影響力を残した吉田松陰の妹ですね。

最初の夫は幕末の風雲児 久坂玄瑞 禁門の変にて命を落としますが、

生きていたら、木戸孝允、西郷隆盛、大久保利光と並んだ明治新政府の中核に成ってたであろう人。

再婚相手が、後の初代群馬県知事 小田村伊之助(楫取素彦)

このサイトの右下のリンクの今ハマっているマンガ

『お前はまだグンマを知らない』でも登場しました。

前置きが長くなりましたが、

今回はこの大河ドラマ『花燃ゆ』にも登場する

長州藩主『毛利敬親』を取り上げたいと思います。

この毛利敬親公は一般的な幕末物語では、

家臣の進言に対し「そうせい」としか答えなかったそうなので、

いつしか『そうせい侯』とあだ名されてしまいました、

これだとイメージとしては、主体性が無い、

家臣の言うことにホイホイ従ってしまう

暗君として見られてしまいますね。

事実、そういうイメージを抱いてる人は多いようです。

果たしてそうなのでしょうか?

毛利敬親公は家臣や民の教育にとても熱心な藩主で、

藩校『明倫館』大改革、大幅拡張を断行し、

優秀な人物を身分にとらわれず、広く求めたと言われています。

そして有能な人材を次々に取り立て行きました。

吉田松陰もその一人でした。

彼は長州藩の半士半農の身分の低い下級武士の出身ですが、

毛利敬親公は松陰の才能に惚れ込み、自ら弟子入りし、

彼の名声を高める一役をかいました。

毛利敬親公は教育大改革で畑を耕し、

そこに吉田松陰をはじめとする優秀な人材の種をまいたのです。

後にその畑からは、幕末の偉人や明治の大政治家が数多く生まれました。

他の幕末の名君と呼ばれた藩主

島津久光(藩主では無いが実質的藩主)、山内豊信、松平春嶽

のように自ら先頭に立ち、リーダーシップを発揮する人とは違い、

人を見る目があり、優秀な人材を適材適所で任せ、

自分はその神輿に乗るタイプだったのでしょう。

同じタイプの君主として、漢王朝の初代皇帝『劉邦』に似てるかも?

明治維新後、廃藩置県が行われるさい、反対する藩主を抑えるため

木戸孝允は維新の先頭に立った長州藩藩主が率先して廃藩置県を認めれば、

反対するものも居なくなるだろうと、毛利敬親に進言します。

彼は快く承諾し、それに付け加えて

「そのような大改革をする時は、必ずや反対する者が居よう、油断するなよ」

と木戸孝允に助言しました。

木戸は毛利敬親公の決断と助言に感謝と感動を受けたそうです。

そうせい侯とあだ名された毛利敬親は、

木戸孝允をはじめ、多くの家臣に尊敬されていたそうです。

まさに名君と言えるのではないでしょうか?

さて、同じ名君と呼ばれた島津久光公はどうでしょうか。

彼は維新のさい「俺はいつ将軍になれるのか?」と聞いたり、

前述の廃藩置県にも大反対し、すねてしまったそうな。

土佐の山内豊信公は、酒の席で家臣に対して、

長州藩主は家臣の言いなりになってるダメな藩主だとバカにしたそうな。

明治維新という観点からすると、あなたは足引っ張ってばっかでしたが。

大河ドラマ『花燃ゆ』では、北大路欣也さんが毛利敬親公を演じます。

ということは、名君として描いてくれることを期待したいですね。

彼の暗君と呼ばれる誤ったイメージを払拭してもらいたい所です。